初代のハチ公はどんな姿だったのか?
初代忠犬ハチ公の原型になった石こう像が発見されました。
東京・渋谷駅前の忠犬ハチ公像といえば、待ち合わせ場所としては全国でいちばん有名なスポットでしょう。
スクランブル交差点の目の前だし、駅の人にハチ公前と聞けば間違えっこないですからね。
photo by くーさん
今立っている↑このハチ公は2代目で、初代のハチ公は1934年(昭和9年)4月21日に設置されました。
ハチ公ご本人(ご本犬)が渋谷駅で待ち続けていたのは、
東京帝国大学教授の上野英三郎(うえの ひでさぶろう)先生です。
上野英三郎教授
上野教授は駒田の東大農学部に通勤していましたが、ある日脳溢血で亡くなってしまいました。
それ以来、ハチ公の渋谷駅通いが続いたのですが、ちょっと複雑な事情もあります。
(事情については、あとの動画をご覧ください。)
毎日渋谷駅に通い続けるハチ公に感動した日本犬保存会会長の斎藤弘吉(さいとう ひろきち)さんが東京朝日新聞にハチ公のことを寄稿して評判を呼んだのがハチ公の銅像が建てられたきっかけです。
ハチ公の命日は1935年(昭和10年)3月8日(死んでいるのが発見された日)。
初代のハチ公像が設置されたのは1934年(昭和9年)4月21日ですから、
ハチ公像はハチ公が生きているうちに建てられたのです。
ハチ公像の除幕式にはハチ公自身も出席しています。(これも動画で、)
ところが太平洋戦争中、
初代のハチ公像は軍の金属不足を補うために供出されてお国のために散っていきました。
現在渋谷駅前に立っているのは戦後に作られた2代目なのだそうです。
では、初代のハチ公はどんな姿だったのか?
初代のハチ公像は、彫刻家の安藤照さんが制作されたそうですが、
安藤照さんご自身も空襲で亡くなり、資料もほとんど焼けてしまったので記憶だけが頼りだったということです。
初代ハチ公像設置80周年にあわせて渋谷区郷土博物館が調査したところ、初代ハチ公像の原型となった石こうの像が見つかったということです。
初代ハチ公像の原型見つかる NHKニュース
via: 初代ハチ公像の原型見つかる NHKニュース
初代ハチ公像が作られてことしで80年となるのに合わせて、渋谷区郷土博物館が調査したところ、初代ハチ公像の原型となった石こうの像を安藤さんの知人が保管していたことが分かりました。
この石こう像は、高さ20センチ余りで、台座の部分に署名もあったことなどから安藤さんの作品と確認されました。
実は、東京・渋谷のハチ公像と同じ型で作られたといわれているハチ公像が、「ハチ公生誕の地」秋田県大館市の大館駅前に建てられていました。
photo by 海爾渥 / Hairworm
大館駅前のハチ公像も戦時中に供出させられ、↑現在のハチ公像は昭和62年に再建されたものだそうです。
渋谷駅前のハチ公は左の耳が垂れていますが、大館駅前のハチ公の耳は両耳とも立っています。
(ハチ公の耳は上野先生が亡くなったあと皮膚病の後遺症で垂れ下がったといわれています。)
大館駅前のハチ公像こそ初代と同じ姿か・・・と思いましたが、今回発見された初代ハチ公も左耳が垂れていましたね。
(詳細は上記NHKニュースのサイトに掲載されている動画をご覧ください。)
そういう意味でも今回の発見はとても貴重なものですね。
下の動画もあれやこれやを記録したたいへんに貴重な動画だと思います。
忠犬ハチ公 知ってるつもり
忠犬ハチ公 知ってるつもり【再生リスト】 - YouTube
ハチ公のお墓は青山霊園にある上野先生のお墓のすぐ隣に寄り添うように立てられています。
上野英三郎の墓及び忠犬ハチ公の碑(青山霊園内) publicdomein Via:Wikimedia Commons
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(2013年04月08) 忠犬ハチ公の日(4月8日)の不思議。
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記事末尾104posted by +M Inamura (水村亜里) aminamura@gmail.com
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