12月20日(日) 伊丹十三の命日 - ミナムラのまど

12月20日(日) 伊丹十三の命日

伊丹 十三(いたみ じゅうぞう:映画監督、エッセイスト)1933年5月15日生まれ。
1997年12月20日
原因不明の自殺によって逝去。

8:00起床。くもり。室温11.5℃。外気温3℃。

朝の信夫山C20-0811
昨夜は雪が降らなかったようです。
予報では夕方から雪が降るということですが・・・

朝の体重:87.2kg

伊丹映画の代表作は『タンポポ』(1985年 東宝)だと思います。

『お葬式』、『マルサの女』、『あげまん』、『ミンボーの女』、『スーパーの女』など多くの名作がありますが、伊丹監督がいちばん言いたかったことはこの映画で描かれている食に関するあれこれだったのではなかったのでしょうか。


流行らないラーメン屋を山崎努演じるゴローが立ち直らせる。この映画は『シェーン』なのではないかと言われることがありますが、役所広司演じる白服の男が冒頭に言っているように彼が死ぬ前に走馬燈のように見た「人間最後の映画」なのかもしれません。
たくさん散りばめられている食に関するエピソードは、監督のこだわりであり、白服の走馬燈なんでしょうね。

 


白服のテーマ曲は、マーラーの交響曲第5番、第4楽章アダージエット。映画ベニスに死すで使われてつとに有名な名曲です。
そして、メインストーリーで使われているのが、リスト/交響詩"前奏曲"。ゴロー(山崎努)の元にラーメンに一家言をもつくせ者たちが集結して新しいラーメン屋タンポポを作っていく七人の侍的ストーリーにぴったりのいかにもという選曲ですね。


一見ストーリーに関係ないと思われるエピソードが散りばめられていますが、むしろこの食に関するエピソードがこの映画のメインテーマではないでしょうか。

YouTubeにこの映画の主要なエピソードをピックアップした再生リストがありました。


タンポポ: 伊丹 十三−再生リスト


この中から、有名なタンポポオムライス、生卵キッス、洞口依子の海女が牡蠣を剥いてくれるシーンを貼り付けておきます。(タンポポオムライスの動画は削除されました。)
後の二つはエロチックなことで有名で、特に生卵キッスは気持ちが悪いという意見の多いシーンですのでご注意ください。

 


タンポポオムライスは半熟のオムレツをケチャップライスに載せてオムレツを割るとトロリと広がる伊丹十三のオリジナル料理で、この映画でオムライスのひとつの定番になってしまったものです。



この映画のラストシーンが実に印象的でした。
なんだかんだ言っても結局そうなんだ、と納得させられる青い鳥的ラストシーンです。

 



伊丹十三のこだわりの姿勢は、エッセイ『女たちよ!』に溢れています。
プレイボーイ伊丹十三のこのエッセイは「女たち」から顰蹙を持って迎えられたそうですが、重箱の隅をつつくこだわりぶりはエッセイのひとつのパターンを作った画期的なものでした。

 伊丹十三/女たちよ!.jpg
伊丹十三/女たちよ!(文春文庫)

   1968年刊、現在は新潮文庫




巻末にのうのうとこんなことを書いていますので、引用しておきます


配偶者を求めております
一、ごく贅沢に育てられたひと
一、ただし貧乏をおそれないひと
一、気品、匂うがごとくであること
一、しかも愛らしい顔立ち
一、エロチックな肢体をあわせ持ち
一、巧みに楽器を奏し
一、バロック音楽を愛し
一、明るく、かつ控え目な性格で
一、アンマがうまく(これは大事だ!)
一、天涯孤独であるか、ないしはごくごく魅力的な家庭をもち、(美しい姉や妹たち!)
一、ルーの下着、エルメスのハンド・バッグ、ジュールダンの靴を愛用し
一、サリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」が一番好きな小説で
一、片言まじりの外国語を話し
一、当然酒を飲み
一、料理に巧みでありながら
一、なぜか、カツパン、牛肉の大和煮、などの下賤なものに弱点を持ち
一、猫を愛し
一、お化粧を必要とせず
一、頭がいいけどばかなところがあり
一、ばかではあるが愚かではなく
一、まだ自分が美人であることに気づいてなく
一、伊丹十三が世界で一番えらいと思っている
一、私より二まわり年下の少女
というのであるが、ウーム計算すると残念ながら十年は無理だね。計算すると彼女はまだ九歳にしかなっていない。

なんとも図々しいが、実によくできたリストだと思います。
伊丹十三は刊行の翌年、宮本信子とまんまと結婚してしまいました。しかもかなりの部分当てはまりますよね。
 


ちなみに、宮本信子のブレイク作となった『お葬式』は、結婚後の作品です。

 


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